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記事掲載のお知らせ(『高齢者住宅新聞』第654号)

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2021年12月15日、『週刊高齢者住宅新聞』第654号(高齢者住宅新聞社発行)におきまして、医療法人社団悠翔会理事長・診療部長の佐々木淳の連載記事【在宅医からみた10年後、20年後のニッポン】「入浴前の血圧はいくつまで?」が掲載されました。

 

多くの高齢者施設では、収縮期血圧が160mmHgを超えると入浴を見合わせています。しかし、この160という数字の根拠とされている研究は、入浴時の「事故」発生と血圧の高さの因果関係を明らかにしたものではありません。

 

特に要介護の高齢者の場合、血圧を下げることにもリスクを伴います。過度の降圧で転倒・骨折するケースも後を絶たず、これが要介護度悪化の主たる要因であることは周知のとおりです。最近の研究でも、血圧の低い高齢者は入院や転倒のリスクが有意に上昇することが明らかにされています。

 

基礎疾患にもよりますが、特に要介護高齢者では、血圧は下げすぎないほうがいいと考えるべきではないでしょうか。少なくとも入浴に関しては、普段血圧が低い人の血圧が上昇するような要因をアセスメントすることのほうが重要だと考えます。

 

ぜひお読みください。
https://www.koureisha-jutaku.com/

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