2021年9月1日、『栄養経営エキスパート』No.33（日本医療企画発行）の「The 症例～病態を読み解くエッセンス～」におきまして、医療法人社団悠翔会理事長・診療部長の佐々木淳監修の「慢性呼吸不全」が掲載されました。

COPDをはじめ慢性呼吸不全の原因となる肺疾患の多くは、慢性炎症や急性炎症を伴い、それらはエネルギーを消耗します。しかし、患者の多くは必要なエネルギーが摂取できておらず、低栄養・低体重を伴うことが多くなっています。適切な栄養管理を行わなければ、呼吸筋機能の低下による呼吸不全の進行や呼吸器感染症を起こし、それは時に致命的となります。

要介護状態となり特定施設に入居した、COPD の94歳男性が、低体重を改善した結果、衰弱前の体重を取り戻した症例を紹介しました。体重１㎏の回復に必要な熱量は、高齢者の場合、一般的な成人の必要量よりかなり多いという報告もあり、個別性に配慮した栄養ケア計画が求められます。施設での適切な栄養ケアは、高齢者がよりよい人生をより長く送れる支援につながることを説明しました。

ぜひお読みください。
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